当学会は、異種混合物質の選別・分離・精製とその関連プロセスに関する工学を対象とする研究者、技術者により構成され、環境・資源・エネルギーをキーワードとして80年近くの活動歴を有する学術団体で、日本学術会議の協力学術研究団体(総合工学領域)に登録されています。その前身は、1943(昭和18)年に開催された「浮選剤に関する研究会」まで溯ることができますが、非鉄金属鉱山、石炭礦山および製鉄原料鉱山において有用鉱物と非有用鉱物とを分離選別し、製精錬等の後工程に供する選鉱技術について研究者、技術者が1948(昭和23)年に組織した「浮選研究会」(京都大学工学部資源工学科選鉱研究室が事務局)を直接の始祖として、以来70年以上にわたり活動して参りました。国内で稼行する鉱山の減少に伴い活動対象領域は鉱廃水の処理技術、公害防止技術へと移行拡大してきましたが、地球環境問題が顕著になるに従い、当学会が掲げる「異種混合物質の分離精製技術とその関連プロセス技術」は各種資源循環のキーワードのひとつに位置づけられ、近年では廃棄物(循環資源)工学分野にも活動の場が広がりつつ有ります。
現在、個人会員220名、団体会員46法人・機関等が構成する小集団ではありますが、会員の多くは、非鉄金属、鉄鋼、土木建設機械、セラミックス原料、粉体プロセス、セメントに加え、最近ではリサイクルや環境に関連する企業の技術者、研究者と大学、公的研究機関の研究者であり、現場技術と工学との密接な連携を旨として活動しています。
主な活動
・学術講演会 年1回(6月頃)開催
・シンポジウム 年1回(10月頃)開催
・学会誌「環境資源工学」 年3回(6月、10月、2月)発行
・表彰(論文賞、技術賞、優秀ポスター賞)
・若手の会