主  催:一般社団法人環境資源工学会
協  賛:一般社団法人資源・素材学会
     公益社団法人化学工学会
開催日時:2023年8月3日(木)9:25~17:35
場  所:関西大学 千里山キャンパス 第 4学舎 4号館 4101 教室
    [大阪府吹田市山手町3丁目3番35]

========= 講演会講演資料 =========

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【特別講演1】「貴金属リサイクルの動向」
           奥田 晃彦(田中貴金属工業株式会社)
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【特別講演2】「アミン系抽出剤による塩化物水溶液からのロジウムおよび ルテニウムの溶媒抽出」
           新苗 正和(山口大学)
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【特別講演3】「パルスパワーを用いた放電プラズマの形成と環境・農業への 応用技術の開拓」
           高橋 克幸(岩手大学)
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【特別講演4】「貴金属抽出剤開発と分離メカニズム解析」
           成田  弘一(産業技術総合研究所)
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【特別講演5】「抽出能力と工業的な物性要件を両立するAu(III)への抽出溶媒 の網羅的探索」
           大島 達也(宮崎大学)
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【特別講演6】「第一級アミン化合物を用いた塩酸溶液からのレアメタル選択 沈殿回収」
           松本 和也(秋田大学)
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===== 学生ポスター発表 =====

受付番号:P-1 「チオアミド系抽出剤のパラジウム抽出特性」
○松葉由莉(非学生会員)¹ 山田学 ² 芳賀一寿¹ 柴山敦¹
1:秋田大学大学院 国際資源学研究科
2:秋田大学大学院 理工学研究科
【発表要旨】白金族金属のリサイクル時に採用される溶媒抽出で利用可能な3種の新規チオアミド系抽出剤の合成およびパラジウム抽出特性の評価を行った結果、ピンサー型抽出剤の有効性が示された。自動車排ガス触媒などのリサイクルでの利用が期待できる。
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受付番号:P-2 「浮遊選鉱法を用いた焼却飛灰からの銅濃縮条件の検討」
○ 出崎陸(非学生会員)¹ 芳賀一寿¹ 柴山敦¹
1:秋田大学
【発表要旨】本研究では、ASR(Automobile shredder Residue)を焼却した際に発生する焼却飛灰に含まれる有用金属の回収を目的に、浮遊選鉱法を用いたCuの濃縮回収が可能か検討した。本発表では特に前処理および各種浮選条件が与える影響について報告する。
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受付番号:P-3 「微細粘土鉱物のマイクロバブル浮選浮遊特性」
○ 富田基暉 (学生会員)¹ 日下英史¹ 辻本宏²
1:京都大学大学院エネルギー科学研究科
2:鹿島建設株式会社
【発表要旨】福島原発事故により汚染された土壌については、特措法に従って微細分を除去して再生利用率を上げることが望まれている。本研究では、Cs吸着物と言われる微細粘土鉱物をマイクロバブル浮選で除去することを試みた。
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受付番号:P-4 「物理選別等の技術を用いた自動車シュレッダーダストの製錬炉石炭代替燃料化」
○北岡駿一(学生会員)¹ 川村茂¹ 芳賀一寿¹ 高崎康志¹ 柴山敦¹
1:秋田大学大学院 国際資源学研究科
【発表要旨】脱炭素化社会に向けて石炭代替燃料化の技術が急務となっている。本研究では自動車シュレッダーダストを用いて石炭と同等程度の熱量の保有を目標としており、低熱量成分を分離することで燃料化の可能性が示唆された。
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受付番号:P-5 「Cu2Oの酸化反応に及ぼす温度の影響」
○水内俊貴(学生会員)¹  村田敬² 山口勉功²
1:早稲田大(院生)
2:早稲田大学
【発表要旨】Cu2OがCuOに酸化する反応速度を空気下、600から800℃で未反応核モデルを用いて解析し、温度が酸化速度に与える影響を調べた。その結果、酸化反応の速度定数に温度依存性が確認され、速度定数の温度依存式を得られた。
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受付番号:P-6 「プライマーコート箔塗布リチウムイオン電池正極材の分離への電気パルス法の適用に関する基礎的検討」
○中原萌絵(学生会員)¹ 小板丈敏² 所千晴³
1:早稲田大学大学院創造理工学研究科
2:早稲田大学理工学術院
3:早稲田大学理工学術院,東京大学大学院工学系研究科
【発表要旨】電気パルスによるリチウムイオン電池正極材の集電箔からの正極活物質剥離について,プライマーコート層有無の影響を調べた.結果より,プライマーコート箔塗布の方が,電気パルスでより剥離しやすいことが確認された.
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受付番号:P-7「逆浮選を用いた高脈石含有鉄鉱石からの脈石除去と分離条件の検討」
○樋江井純平(非会員学生)¹  芳賀一寿¹ 山口泰英² 樋口謙一² 柴山敦³
1:秋田大学大学院国際資源学研究科 資源開発環境学専攻
2:日本製鉄(株) 技術開発本部 プロセス研究所
3:秋田大学大学院国際資源学研究科 資源開発環境学専攻
【発表要旨】本研究では脈石成分を浮鉱物として取り除く逆浮選に注目し,分離条件の検討を行った。主に陽イオン捕収剤とpH,パルプ濃度等の影響を調べた結果,pH 10~12付近で脈石除去率が20~30%となり,Fe回収率は90%前後,Fe品位62%程度の精鉱を回収できることがわかった。
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受付番号:P-8 「海水浮選における海洋性鉄酸化細菌の増殖段階と黄鉄鉱への菌体吸着に関する考察」
○清水佑馬(学生会員)¹ 牧田寛子¹ 小山恵史² 三浦響³ 所千晴² ⁴ 淵田茂司¹
1:東京海洋大学
2:早稲田大学
3:神奈川工科大学 
4:東京大学
【発表要旨】黄鉄鉱の海水浮選に係る課題解決のため4種の海洋性鉄酸化細菌を用い浮選試験を実施した。結果、全ての菌種で10 %以下の黄鉄鉱浮遊率を得た。また、対数増殖期の細菌は黄鉄鉱への吸着が促進される可能性が示された。
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受付番号:P-9 「アルカリ浸出法による銅製錬系硫酸浸出残渣からのSn,Sbの分離回収」
○山内悠愛(学生会員)¹ 川村 茂¹ 高崎 康志¹ 柴山 敦¹
1:秋田大学大学院 国際資源学研究科 資源開発環境学専攻
【発表要旨】リサイクル製錬における、銅粉の中では、全体の約3分の1をSnとSbが占めている。本研究では、KOH溶媒を用いた浸出試験を主に行い、低濃度側でSnは約50%、Sbは約80%の浸出が確認された。SnとSbそれぞれの浸出反応機構について考察した。
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受付番号:P-10 「アミン抽出剤による塩酸水溶液からのイリジウムの溶媒抽出」
○諸井克哉(非学生会員)¹ 下前祐也¹ 西村竜一¹ 石橋智博¹ 新苗 正和¹
1:山口大学大学院 創成科学研究科 循環環境工学分野
【発表要旨】Ir(III)は,塩化物水溶液中で抽出不活性な多種のアコクロロ錯体を生成するためにIr(III)の溶媒抽出は難しい。そこで、本研究では1級アミン、2級アミン及び3級アミンによるIr(III)の塩酸水溶液からの溶媒抽出特性について検討した。
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受付番号:P-11 「ノーリアを用いる水溶液中のAu(III)の還元回収におよぼす溶液pHの影響」
○谷口陽路(非学生会員)¹ 飯塚真生¹ 松岡光昭¹ 工藤宏人¹ 村山憲弘¹ 鈴木智也² 成田弘一²
1:関西大学
2:産業技術総合研究所
【発表要旨】本研究では、ノーリアと呼ばれる還元剤を用いて、水溶液中のAu(Ⅲ)の分離・回収を試みた。Au(III)と他金属イオンとの分離性や還元されたAu粒子の形状におよぼすpHの影響について調べた結果を報告する。
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受付番号:P-12「多成分系粉砕物における比重選別の影響を考慮した分級評価方法 -太陽光パネルセルシート粉砕物中の銀と樹脂の分級挙動の解明ー」
○泉健人(学生会員)¹ 髙谷雄太郎²³ 所千晴²³
1:早稲田大学大学院創造理工学研究科地球・環境資源理工学専攻
2:早稲田大学理工学術院
3:東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻
【発表要旨】多成分系粉砕物の代表として太陽光パネルセルシート粉砕物を用いて分級をした。成分ごとの比重差が分級結果に影響を与えることが判明した。この影響を平衡粒子径と粗粉収率の値から定量的評価し,新たな分級評価方法の確立を目指した。
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